友達とメールしてて気づいたけど、なんといっても「上海料理は甘い」んです。
中国は広いので、中国語=普通語と理解するのは良しとしても、中国の料理を「中華料理」と一つのカテゴリーでまとめてしまうのは無理がある、と思う。
中国に来る前、上海では杏仁豆腐、ギョウザ、ラーメン食べ放題だー!なんて
期待してたけど、なかなか気軽に手に入るものではありませんでした・・・。
チャーハンも「揚州炒飯」と言わないと、想像と違う色、味の炒飯が出てくる。
麻婆豆腐は比較的食べてるけど、メニューに載ってるのは麻辣豆腐(マーラードウフ)という名前だったり、シュウマイ(焼売)と言ったらもち米が入ってるものだったり、ラーメンといっても小麦でできてる白い麺だったり、微妙に日本の中華料理と違う。
日本で食べてた中華は、大半が広東、台湾、福建系だったんだってことにこちらに来てはじめて知りました。
焼きギョウザもそんなに食べる機会がないです。餃子という名前でなくて、「鍋貼」という別の名前で呼ばれているものが、限りなく焼き餃子に似てますが、ちょっと違う。これにおたふくソースのようなものをつけて食べる。
おたふくソース好きですが、餃子にはやっぱり醤油がいい・・・。
学校の食堂で、毎週火曜日だけ「餃子」の日があります。
そのときはたいてい食べますが、この餃子は水餃子です。これは結構おいしい。これに黒酢をかけて食べるんだー。
小龍包や、ワンタンもよく食べます。肉まんもよく食べるけど、こういう具が肉系のものは中の肉が半生のときがあるから、要注意です。
ああいう色をわざとつけて、新鮮味を出してるのか、分からないけど、具の肉がピンク色のときがある・・・。
あと、ワンタンといったら、たまご麺も入ってるものだと思い込んでましたが、こちらではワンタンといったら、ワンタンだけ。通常、麺は入ってない。
あ、あと、魚といったら、川の魚なので、骨が多くて大変です。
肉も基本的に骨付きがおいしい、というコンセンサスがあるようで、みんなは食べながら、細かい骨をぺっぺっと器用に吐きながら食べてますが、さすがに私はそんな面倒なことをしてまで食べる気がしなくって。
でも上海料理が私の慣れ親しんだ中華料理と違う!と言って、嫌いかといったらそうではなくて、今まで知らなかったけど、おいしいものにもめぐり合っています。
私が好きなのは、レンコンを甘く煮て、レンコンの穴のところにもち米がつめられてあるもの、たまごとトマトをスクランブルした炒め物(普段たまごは嫌いだけど、これは別格)、蟹粉豆腐、ナツメを使った料理(ナツメの間にもち米挟んであるもの)。白玉の中に黒ゴマの餡が入ってる「元宵」というデザートは最高に好きです。
あとは、肉まんの種類が多いのがうれしいです。もともと肉まんが大好き。
が、これは最近やっと買えるようになった。
肉まんにはそれぞれ四字熟語のような名前がついてて、一体それがどういうものなのか、結構買ってみないと分かりません。野菜の語彙がないと、、、そしてきちんと発音できないと買えない。
マントーという具がないのもあったりして、あれ?って思ったり、バラの味のついたあんこの入ったあんまんだったり、食べてから、お!と思ったりします。
この前、きりぼし大根のような具が入った野菜まんを食べたけど、おいしかった。あと、ミートボールみたいな味つきの肉の具が入った肉まん(鮮肉湯包)もおいしかった。ちまきも、普通のちまきでいいんです、とは思っていても、栗が入ってるのとか、ナツメが入ってるのとか、色々ある。
でも、トマトに白いものが振りかけてあったら、塩だと思いますよね?
これが上海では砂糖なんです。
料理だけでなく、飲み物にももともと砂糖が入ってることが多いし、「烏龍茶 低糖」とか、お茶にも砂糖入れちゃってますから。
私はもともと甘党で、ランチに菓子パンを食べるとか、酢豚にパイナップル大歓迎、ハワイアンピザ、フルーツサラダ、まったく抵抗なし、の人間なので、マンゴーペーストがトッピングされたカリフォルニアロールもおいしい、おいしいと食べたけど、食事に甘いものを食べるのが許せない人にとってはかなりきついかも。
色んなものに砂糖が多めなのに、ミスタードーナツが上海に進出するとき、上海の担当者が、「こんな甘いもの、中国では売れない」と言ったそうです。
でも今では、人気あると思います。中国の物価を考えると結構高いのに、店内はよく混んでいる。
あと、中国の人はどうせ買うなら色々混ざってるものがいい、と思うのか、
ミルクティ+タピオカがパールミルクティとして市民権を得てからなのか、色々「え、まぜなくっていいんじゃない?」というのも結構多い。
烏龍茶とジャスミンティを混ぜたものとか、烏龍茶とキンモクセイとか。
コーヒー+コーラ=珈琲可楽という飲み物もあるし、小さい売店にある
「鴛鴦ナイ茶」(おしどりミルクティ)は、ちょっと何が混ざってるかよく分からなかったけど、恐らくコーヒー+ミルクティだと思われます。
もうそんなんだったら、混ぜたものじゃなくってどっちかに決めて飲むとか、一本ずつ買えばいいじゃん、って思うんだけど。
鴛鴦(おしどり)と言ったらたいてい白いものと黒いものを混ぜるらしいので、中国人に聞いたときは、チョコとバニラじゃないかなーと言っていたけど、あれは飲んだら、チョコとバニラのハーモニーでなかったことは確かです・・・。
よくスーパーでも全然商品と関係ない別の商品のおまけがついてることがあるけど、関係ないものでも、何かおまけがついてる方が売れるらしいです。
中国の消費者はそういうお得感が好きなのかもしれません。