11/29 学校行事 満喫中

9月に来たばかりの頃、高校生たちは10月の「上海市スピーチ大会」に向けて燃えていました。
私も先生として、このスピーチ大会に向けた練習を指導。。。
とはいえ、今までスピーチ大会なるものと無縁に近い生活、人生を送ってきた私にとって、はっきり言って「よいスピーチとは何ぞや」というところからスタートしました。発音や文法を直すのは簡単ですが、内容についてはどうアドバイスしていいやら、、、。
結果、この学校から見事3名が入賞し、2月に日本へ招待されるそうです。
10月になると、運動会はさらっと終わり、中間テストも終わると、生徒の心は「国際文化週」まっしぐら。「国際文化週」とはいわゆる「文化祭」です。
11月はずっと、生徒の心、ここにあらず状態が続きました。
先週が、この国際文化週だったのですが、この文化祭に向けて、日本語科の生徒たちは日本の歌を練習したり、日本語劇を練習したり、頑張っていました。
高校生が日本語劇を披露したのですが、高校1年生はなんと生徒が書いたオリジナルの物語。主人公は「人斬り侍」と「両親を侍に殺された娘」との淡い恋物語、、といったところでしょうか。私は、生徒が、日本のアニメなどに影響されて書いたとはいえ、この、外国語で脚本を書くという意欲に大変感動しました。
そして、日本人教師の役目として、この脚本の添削や、それが終わったら発音の指導、劇のリハーサルをする頃には、浴衣の着付け、ヘアメイクなど、私も一生懸命協力しました。
しかし、日本語以外の質問も多く、困りました。例えば、演技指導として「このせりふはどういう感じで言ったらいいでしょうか?」とか、着物を着ているときの歩き方は?とか、物語の内容全体についての感想やアドバイスを求められる、などなど。
はっきり言って私は、お芝居の道のプロでもなんでもないから、結構困りました。
そのころ、高校2年生は「ローマの休日」を日本語訳し、劇にして練習していました。
この学校には他にも英語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、フランス語のコースがあり、それぞれが出し物を披露するので、最終日の演目は、時間と場所の関係上、その前のリハーサルの出来具合で選ばれた優秀なものしか上演できません。日本語科の劇は、高1か高2のどちらかしか上演できないということで、先生同士で相談してクラス全体で頑張っていた高1を選びました。
すると、高2が「嘆願書」を出してきました。その内容によると、「リハーサルの当日時間が変更したり、場所が変更したり、落ち着かなかったので、実力を出すことが出来なかったので、もう一度審査して欲しい」というもの。
でも、でもですよ、
このリハーサル当日に準備がまだ出来てないから、時間を変更して欲しいと言ってきたのはこの高2の方で、逆に高1が振り回された形になっていたのですが、そんなことは棚に上げて、嘆願書でお願いしてくるとは、よっぽど下級生に負けたのが悔しかったようです。
だったら、最初からもっと準備しておけばよかったのに、、、と思いました。
結局、再審査をすることはなく、高1が最終日の閉幕式に上演して、円満に文化祭は終わっていったのでした。
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